サントーシャ(知足)について
ヨガにおけるサントーシャとは、知足(たるをしる)を意味します。
知足により、最高の幸せを獲得することができます。
人の物をうらやましがったり、心がバタバタしないようにします。
いくらたくさんのお金を持っていても、大きな家に住んでいても、社会的な名誉を得ても、それだけでは決して幸せとはいえません。
幸せと、いかに多くを持っているかは、まったく関係ありません。
たくさん持っていても不幸である人もいます。逆にほとんど何も持っていないのに幸せな人もいます。
ヨガでは多く持てば持つほど苦しみが多くなると考えます。なぜなら私たちは自分が持っているものに執着してしまうからです。
さらに言えば、持っているか持っていないかは関係ないとも言えます。なぜならそれに執着しなければ良いからです。しかし私たちはいろんなものに執着する傾向があります。
私たちが今持っているもので十分だと考えることが非常に大切です。
幸せというのは、今すぐに、この瞬間にでもなれるものなのです。
知足は何もしなくてもいいということではありません。
周りの環境に関係なく、瞬間瞬間を最大限に楽しんでいけばよいのです。
苦しいことがあっても、逆に嬉しいことがあっても、それらに左右されず、意識を今に向け、心の平安を保っていきます。
<ヨガ哲学理論TOP>